レッチェから南へ20kmほどのところに
ガラティーナという小さな街があり 6月28、29、30日が この街の守護聖人のお祭りでした。イタリアではそれぞれのまちがそれぞれ違う守護聖人を持っていて 街を守ってくれている守護聖人をたたえるお祭りをしてみんなで騒ぎます。ガラティーナではこのお祭りのときに一年に一度だけこの守護聖人の像が教会の外に出て街をねりあるきます。写真はガラティーナのドゥオモです。このドゥオモに守護聖人の像が置かれています。
サレント地方(ながぐつのかかとの部分の地域の名称)では 7、8月になると毎日のように各市町村でこのような守護聖人のお祭りが開催され 街中をこのイルミネーションで飾ります。
日が沈むにつれてたくさんの人が集まってきてみんなドゥオモから守護聖人が出てくるのを待っています。
お祭りには定番のクレープ屋さん。日本と一緒ですね。
ドライフルーツ屋さん。これもイタリアのお祭りでは定番の屋台です。
カトリックの国イタリアならではの屋台。ロザリオやキリスト、マリア様などの絵を売るお祈りグッズ屋さん。
いよいよ守護聖人の登場です!
ガラティーナの守護聖人は2人いて これが聖パウロ。
このシルバーに光り輝く像が聖ピエトロです。神父さんも一緒に行進します。
ガラティーナのメインストリートを練り歩きます。守護聖人の像をかついでいる人は誰でもよいわけではなく、ある一家が何百年も世襲制で毎年かついでいるそうです。この一家しか守護聖人をかつぐことができないというわけです。
敬虔なカトリック信者のひとは聖パウロ&聖ピエトロのあとを追って一緒に行進します。
夜が更けてもイタリア人たちはいっこうに家路につく気配がありません。一年に一度ですからみんな夜明けまで屋台を物色しながらお祭りを楽しむわけです。
突如として路上でくりひろげられるダンスパーティー。サレント地方特有の音楽
ピッチカ に合わせて 飽きることなく踊ります。何もかも忘れて今を楽しむ。大切なことだと思います。簡単そうに見えるけど特に私たち日本人にとっては 難しいことです。ついつい先のことばかり考えて心配して 今しかない今を楽しむことができなくなってしまう。明日がくる保証なんてよく考えてみればどこにもないんですよね。だったら やっぱり 今 この瞬間を 楽しむのがかしこい生き方なのかもしれません。イタリア人は今をを楽しむことにかんしては天才的と言えます。こんな瞬間を見ると イタリアがまた好きになります。
ガラティーナの宝
サレントの人たちはみんなくちをそろえて ガラティーナは美しいと言います。
このガラティーナを訪れたら必見なのは まちの宝ともいうべき 美しいバラ窓を持つ14世紀後期の
サンタ・カテリーナ・アレッサンドリア聖堂です。
ファザードはロマネスク様式の細工が施されており 近寄ってみて見るとその精巧さに驚きます。でも内部はもっと必見です。残念ながら内部は撮影が厳禁だったのでお見せすることが出来ませんが教会内の天井がすべて 美しい深いブルーのフレスコ画で覆われているんです。思わず息をのむ美しさです。
参加してます。↑