☆TENUTA MONACELLI☆ No,3
オリーブばたけのど真ん中のマッセリア TENUTA MONACELLI 特集、最終回の今回は
敷地内いっぱいに広がる広大なオリーブ畑と このマッセリアの歴史について少し触れてみます。
わたしもサレント地方に住むようになって実にたくさんのオリーブの木を見てきましたが
ここのマッセリアのオリーブの木はどれも古い! 幹の太さが そのへんの木とは比べ物にならないくらい太くて貫禄があるものばかりです。おそらくどれも樹齢何百年というクラスの太古のオリーブたちです。
このマッセリアが所有しているオリーブの木にはすべてに番号札がつけられており
一本一本大切に管理されています。
こんなオリーブの大木がえんえんと続いています。
この地方の歴史書をひもとくと 1700年代にはすでにこのマッセリアは存在し
繁栄を極めていたということが記されています。
このマッセリアの 近所に ロマネスク建築様式の大変美しい サンタマリア・チェラーテ修道院跡が残っており この修道院に 毎年税金として収穫高の10分の1のオリーブオイルや農産物をおさめていたと記されています。
以前 この修道院についてかいた記事をご参照ください↓
“オリーブ畑の真ん中の小さな古い修道院”の記事へ
敷地内のオリーブ畑の海原をどんどん進むとやがて かつてのこのマッセリアのもう一つの監視塔だった大きな塔があらわれます。この塔も オーナーが改装して今は宿泊施設になっています。
この塔の中のお部屋はこのマッセリアのなかでもいちばんハイクラスなお部屋のスイートルームだそうです。今回は 使用中だったため写真はとれませんでした。残念。
その昔 このようなマッセリアが繁栄を極めていた時代
この地方は 東のアドリア海岸からのトルコ人による襲来を常に警戒していた時代でもありました。
そのため 海側まで見渡せるこのような塔をところどころに設置してトルコ人からの襲来に備えていたのです。
では おまちかねの このマッセリアの地下に眠る オリーブオイル搾油所跡にせまってみましょう。地下に入ると一気にひんやりとして温度が下がるのがわかります。
巨大な石臼! 天井には天窓のような穴が開いており 収穫したオリーブの実を
地上のこの穴から落として この石臼で実を引いて油を絞り出していたんですね。
この石臼は 家畜が引いていたとのことで 石臼のまわりに家畜小屋のような 洞窟みたいなのもありました。
実は このような地下にあるオリーブオイル搾油所跡、サレント地方ではそれほど珍しいものでは
ないのです。だいたい郊外のマッセリアの地下には大なり小なりこのような搾油所が必ずあります。
古代から この地方でオリーブオイルを生産しつづけてきたことを物語る何よりの証拠ですね。
中世の時代 何度もこの地に襲来してきていたトルコ人たちの一番の目的は
この地方の この豊かな質の高いオリーブオイルだったともいわれています。
この広大なマッセリアのもともとの玄関口だった 旧正門。
今は閉ざされていますが かつては この正門から サレント地方最大の港、ガッリーポリまでオリーブオイルが運ばれ ヨーロッパ中に輸出されたそうです。
たくさんのオリーブオイルをのせてここを出発したであろう馬車のわだちが
深く深く残っており 歴史を感じさせます。
TENUTA MONACELLI 特集いかがでしたでしょうか。
広大なオリーブ畑につつまれた プール付きのマッセリアですごすサレントのバカンス!
きっとリラックスしていただけると思います。
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