暑い暑い南イタリア サレント地方 レッチェからおおくりします。
やはりこれだけ暑いので目にも涼やかな海の話題しかないでしょう。
ということで今回はアドリア海側のうつくしい岩礁の海、
ROCA VECCHIA という美しいスポットをご紹介。
レッチェからアドリア海側に出て、南下すること30分ほどのところに位置します。
アドリア海がわの海岸は、もろい石灰岩によって形成された岩場が多く、長年の波、風による自然の浸食作用によって作られた多彩な表情を持つじつに見事な景勝地の宝庫です。
上の写真も、石灰岩の地盤がそのまま陥没してできたプール状の海。
プール状に見えますが、海底の洞窟で海につながっています。
この自然のプール、昔のひとたちもここを聖地として崇めていたということが
壁面の古代の落書きからわかっているんです。
このRoca Vecchia、 自然の浸食作用でできたこのプールをはじめ、たーくさん洞窟があったりして
その昔、東方のイスラム教の勢力から逃れてきたキリスト教徒信者たちの隠れ場所としても利用されていました。
下の写真が その洞窟。↓
西暦800年ころ、東方から逃れてきたキリスト教信者たちがここに隠れ住んだと言われています。
いたるところにある洞窟。バジリカータ州のマテーラを彷彿とさせます。
プーリア州にはこの時代イスラム勢力から逃れて東方から来たキリスト教徒たちの避難場所とされる、洞窟や地下聖堂などが多数存在しています。
そして、さらにさらに、歴史をさかのぼることはるか昔、紀元前1世紀ごろの昔、この地Roca Vecchia では、現在のサレント人の祖先にあたるメサッピ人たちが作った街の跡がそこらじゅうに残っていて、考古学的にも大変重要な価値のあるスポットなのです。
↓ こんな感じの自然の浸食作用ではできっこない明らかに人の手が加えられたらしい跡がそこらじゅうに。何だったんでしょうね、これ。
考古学的にも非常に興味深いRoca Vecchia,
美しいこの場所に古代の人も集っていたというのもうなづけるものがあります。
Roca Vecchia の本日写真でご紹介したゾーンは、普段一般のかたが海水浴してる場所なので誰でも自由に出入りできますが、れっきとした考古学遺跡ゾーンもまだ他にあって、そちらは有料で見学させてくれます。
下の写真の半島のように海に突き出た部分、こちらが古代メッサピ人が作った街の遺跡が見れる考古学遺跡ゾーン。メサッピ人が作った、遥か昔紀元前1世紀前後のまちのあとがもっとよく見れます。
なんとも神秘的なこのRoca Vecchia 、まさにサレント人にとっての聖地なのです。
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